『片桐ユズル詩集』

片桐ユズル詩集』 現代詩文庫

高校生の時、大いにはまっていた詩集。

思潮社現代詩文庫も、もうないですよね。

片桐ユズルさんはアレクサンダー・テクニークの本を訳されているようですね。

「天使」に

「風の来ない温室の中で 天使が講演した

『非常にキュウクツな生き方をしている人があるが

人間の高等動物としての特質ばかりを尊重し

他の動物との共通な要素

たとえば 手とか足とかを軽ベツする

そういうような神学を受け入れたことは

マチガイであった、そういうのを受け入れたくなる

ような精神状態はよくないものである』」

とあります。

きっと、天使の声に従われたのですね。

 

『愛国商売』

『愛国商売』古谷経衡著

 

狭い世界での先の見えない中高年達の醜い争い。自分も下手するとその一人っていう感じがして、読んでいて気が重くなった。

 

テイストとしては、筒井康隆『大いなる助走』に近いと思う。乾いた筆致で魑魅魍魎どもを描写する、あの感じ。

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愛国商売

 

『驚異の百科事典男』

11歳の子が「言語警察」として大人の会話に出てくる文法間違いを見つけては通告書を渡すシーンがあります。 たとえば、few/littleの誤用。few, a fewなどは可算名詞、little,lessは不可算名詞。 習ったときは面倒くさいなあと思ったけどネイティブでもそこそこ間違うらしい。

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LINEスタンプ

LINEのスタンプって「言葉でこう書くと誤解されそうだし、違うニュアンスでも受け取られそう」なんて時に送ると「巨大ないい感じのスタンプで言ってるんだから何も含みはねえよ」って全てを踏み潰してくれる気がする。重宝がられるのはそのためか。

英語国民の頭の中の研究

文法用語には矛盾があって。たとえば、現在完了形の継続用法って変。過去の出来事が現在にも影響している場合完了形を使う。つまり完了していない時にだけ完了形を使う。完了し精算されていたら過去形を使う。完了形とは完了していない形である、という。

確かに言われてみればそうだ。